工事・計画

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

JR西/関西本線、奈良市内1・9キロ高架化/大鉄工業で仮線着工  [2021年6月10日8面]

JR関西本線高架化イメージ(奈良IC付近)=奈良県提供

 奈良市内のJR関西本線の高架化計画で、JR西日本は仮線の土木軌道工事を発注した。奈良県との工事協定に基づくもので、大鉄工業が施工を担当する。本体工事の着手時期は未定だが、2028年度末の完成を予定する。新駅部を除く工事費は131億円を見込む。県では高架区間に設置する新駅と駅近くで京奈和自動車道(仮称)奈良ICを生かしたまちづくりを進めることにしており、市と連携して市南部の拠点開発に取り組む。
 限度額立体交差事業として高架化するのは関西本線奈良駅の南側で、大安寺踏切北側から中八条踏切南側までの延長1880メートル(奈良市大森町~八条4)。両踏切に加え、南大安寺、八条の計4カ所の踏切を撤去する。
 16年7月にはJR線の高架化とともに、奈良ICから中心市街地を結ぶ都市計画道路西九条佐保線(大安寺2~三条栄町、延長約1・5キロ)、18年3月に都市計画道路大安寺柏木線(大安寺3~柏木町、約0・9キロ)と(仮称)新駅西口駅前広場(面積約5000平方メートル)がそれぞれ事業認可を受けている。施行者はJR線の高架化と都市計画道路の整備が県、駅前広場が奈良市。高架の東側に側道4号線(大安寺7~3、約0・5メートル)を整備する計画だ。
 JR線の東側に設ける仮線(上下線)部の用地買収はほぼ終えており、本年度から仮線路を整備する。電気工事も別途発注する。仮線に切り替え後、本線の軌道を撤去し、高架本体工事を進める。本体工事の着手時期は未定。
 新駅については、高架化工事が進んだ段階で整備に着手する。具体的な計画は今後詰める。
 市が16年3月に作成したIC周辺まちづくり(約32・3ヘクタール)の基本構想では新駅の両側に駅前広場を設置し、東側にホテルや商業施設、観光施設、スポーツ・レクリエーション拠点などを誘致。その周辺に住宅ゾーンを設ける。
 西側はリハビリテーション施設やデイケア施設などを集め、健康福祉機能を位置付けた。
 17年6月には県と市で八条・大安寺周辺地区まちづくり基本構想を策定し、懇話会やワーキングを設置してまちづくりのコンセプトや事業化に向けた検討を進めている。21年度に基本構想を策定し、22年度にも事業計画をまとめる。県内初のICと鉄道駅の結節による周遊性の向上を図る方針だ。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。