デジタルで建設をDXする

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デジタルで建設をDXする・19/樋口一希/次世代スマートコンストラクション  [2021年6月10日]

コマツ100周年記念サイトのオープン画面から

 コマツ、NTTドコモ、ソニーセミコンダクタソリューションズ、野村総合研究所(NRI)は、建設業界にデジタルトランスフォーメーション(DX)をもたらし、安全性、生産性、環境性の飛躍的な向上を実現することを目的に新会社「EARTHBRAIN」(EB社)を4社共同で発足させた。コロナ後も見据え、BIMに象徴されるデジタル技術を用いて積極的にDXを推進する建設業界から注目を集めている。

 □知見やノウハウ・技術を組み合わせ「次世代スマートコンストラクション」へと進化□

 建設業界における就業者の高齢化・労働者人口の減少といった社会課題、新型コロナウイルスの感染拡大によって建設現場での働き方改革が求められる現況下、EB社は安全性、生産性、環境性の向上を目指し、建設業界におけるDXの推進に取り組んでいく。
 EB社は、従来までコマツがソリューションサービスとして提供していた「スマートコンストラクション」の一層の高度化を図り、海外へも幅広く展開していくことに取り組むほか、建設現場で稼働している全ての建機、車両に対するサービスの提供を行うなど、4社が保有する知見やノウハウ、技術を組み合わせ、次世代スマートコンストラクションへと進化させ提供していく。
 次世代スマートコンストラクションでは、デジタル技術を駆使し、建設現場の地形や機械・労務・材料、さらに安全・環境面も含めて遠隔からリアルタイムでモニタリングしたり、分析・改善したりすることができる現場可視化デバイスおよびアプリケーションの開発・提供を加速させることが可能だ。それによって現場のデジタルツインを構築し、建設現場における生産の全工程をオープンプラットフォームのデジタルでつなぎ、最適にコントロールすることによって安全に生産性の向上を実現し、スマートでクリーンな未来の現場を創造していく。

 □4社が有する知見・ノウハウ・システムなどを持ち寄りスマートコンストラクションを最適化□

 コマツは、建設現場のDXを目指して開発・展開してきた「スマートコンストラクション」のノウハウ、建設機械に関わる技術、商流面の支援を行う。
 NTTドコモは、デジタルツインコンピューティング(※)の実現に向けた5G・IoTなどの高度なネットワークやクラウド基盤および画像解析、未来予測に用いられるAIなどの各種技術などを提供する。
 ソニーは、建設現場の情報可視化データに関するセンシング技術、データ収集システムの開発・提供を推進する。
 NRIは、ビジネスモデル変革・デジタル化への知見を生かしたソリューションの開発、サービスとノウハウの提供を行う。
 (※)デジタルツインコンピューティング=デジタルツインを大きく発展させ、実世界を表す多くのデジタルツインに対して交換・融合・複製・合成などの演算を行うことにより、モノ・ヒトのインタラクションをサイバー空間上で自由自在に再現・試行可能とする新たな計算パラダイム。

 □10~20年後の未来の現場のありたい姿を描いた「Komatsu future 203X」を公開中□

 コマツは、創立100周年を迎えるにあたり、今後のさらなる持続的な成長に向けた記念活動の一環として、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場を目指し、鉱山現場、建設現場、林業・農業現場、産業機械の現場、コマツの生産現場といった五つの現場において、コマツが目指す10~20年後の未来の現場のありたい姿を描いた「Komatsu future 203X」をコマツ100周年記念サイト上で公開している。
 世界中の現場をデジタル化し、地形、人、機械、材料がオープンプラットフォームでつながることによって、現場の課題解決や最適化を図り、顧客と共に新たな価値を創造し、カーボンニュートラルの実現にも貢献する。
 〈コマツ100周年記念サイト〉
 https://komatsu-100th.com/
 〈アーキネットジャパン事務局〉(毎週木曜日掲載)

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