工事・計画

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東北整備局鳴瀬川総合開発/漆沢ダム(宮城県加美町)再開発へ概略設計  [2021年6月11日6面]

 ◇治水専用に改修
 東北地方整備局鳴瀬川総合開発事務所は宮城県加美町で進めている鳴瀬川総合開発事業の一環として、漆沢ダム再開発に向けた概略設計に近く乗り出す。新たにトンネル洪水吐きや放流設備などを設け、現在の多目的ダムから治水専用ダムに改修する計画。概略設計では国土交通省が2020年12月に告示した事業全体の基本計画をベースに、漆沢ダムの改修に伴う施設配置計画や環境保全対策の検討などを行う。
 基本計画によると、1981年3月に竣工した鳴瀬川にある漆沢ダムの形式はロックフィルダムで、堤高が80メートル、堤頂長が310メートル。事業ではトンネル洪水吐きや放流設備などを設け、多目的ダムから治水専用ダムに改修する。現在の総貯水容量1800万立方メートルのうち、利水容量分650万立方メートルを全て洪水調節分に移行。洪水調節容量を950万立方メートルから1600万立方メートルに増やす。
 漆沢ダムの治水専用化に向けた概略設計は基本計画を踏まえ、地質調査結果の解析や環境保全対策の検討、トンネル洪水吐きの配置や構造の検討などを行う。
 東北整備局は10日に漆沢ダムの改修概略設計に当たる「漆沢ダム事業計画検討業務」の簡易公募型(拡大型)プロポーザルを公告した。単体企業または設計JVを対象に7月7日まで参加表明書と技術提案書を受け付ける。履行期間は22年2月25日まで。
 鳴瀬川総合開発事業では、加美町を流れる鳴瀬川支川の筒砂子川上流で多目的ダムの鳴瀬川ダム新設も計画。既に概略設計を進めており、工事も漆沢ダムの再開発より先行する予定だ。事業全体の着工時期は未定だが、36年度の完成を目指している。総事業費は約1450億円。

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