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名古屋港魅力向上検討会/みなとまちづくり宣言案を公表/にぎわい創出など行政が支援  [2021年6月14日7面]

検討対象のみなとまちエリア

名古屋が発展していく姿をオオサンショウウオに重ね合わせた

 中部地方整備局や名古屋市、地元まちづくり団体、民間企業、学識者らで構成する名古屋港賑わい空間活性化のための魅力向上検討会(座長・水尾衣里名城大学教授)は、観光資源やにぎわい空間の創出など地域活性化に向けた名古屋港や中川運河周辺の魅力向上策案をまとめた。既存倉庫の転用活用やホテル・レストランの誘致などのほか、各種取り組みを実現するための規制緩和や誘導施策の検討などを盛り込んだ。想定する実施主体、取り組みの優先度も併せて示した。まちづくり団体や企業らが連携し、行政が活動を支援することでビジョンの実現を目指す。
 同検討会は、名古屋港と名古屋駅・ささしまライブをつなぐ中川運河周辺、地下鉄名港線とあおなみ線で囲まれた範囲を「みなとまちエリア」として定め、約3年にわたって魅力向上策を検討。5月に「名古屋みなとまちづくり宣言案~オオサンショウウオ構想~」をまとめた。海から淡水の地へ発展してきたみなとまちエリアを、オオサンショウウオがたどった進化の道とエリアの形状になぞらえた。
 臨海部から都心部まで伸びる名古屋港・中川運河の水域と、これを中心に立地するものづくり企業やにぎわい施設などの資源活用を基本に▽新たなものづくり産業やにぎわい施設等の立地促進▽水辺の空間整備▽水辺に親しめる機会の創出▽回遊性・アクセス性の向上-を図り、情報の共有・発信、市民や企業が主体となって連携する枠組みづくりに取り組む。
 資源活用では、優先度の高い施策として倉庫など物流施設の転用活用や運河沿い企業の移転誘導、運河沿岸の土地利用緩和など、行政と民間が連携し商業・にぎわい施設が立地するための施策を検討。プロムナードの整備や、跳ね上げ橋など港由来の歴史資源の活用も検討する。
 回遊性やアクセス性を向上するため、船着き場の増設やクルーズ船ターミナル施設整備、名古屋駅とささしまライブ地区をつなぐ地下道と動く歩道を新設する。みなとまちエリアの周遊性向上とエリア内の資源活用を図るため、中川運河を活用した新たな回遊コースも提案した。
 取り組み内容の詳細は今後、関係団体と調整を進め、本年度中に宣言を取りまとめる。ビジョン実現には地域住民、市民、民間事業者、行政の連携が不可欠。このため、エリア内の各拠点で活動する市民や民間事業者が連携する体制を整え、行政は施策面で後押しする方針。

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