論説・コラム

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

回転窓/公営競技の今昔  [2021年6月17日1面]

 最近の競馬や競艇などのテレビCMを見ていると、人気俳優らを起用して幅広い層に競技の魅力を発信している。ファン拡大と合わせ、競技者の確保・育成の狙いもあるのだろう▼競輪やオートレースも含めひと昔前の公営競技は中高年を中心に一部の層が楽しむ、閉じられた世界だったように思う。賭け事に対するマイナスイメージも近寄り難さを助長していた▼刑法上の違法性は特別法で阻却している。特殊法人の日本中央競馬会(JRA)を除き、他の競技は地方自治体が施行者。収益金は地域の学校整備など公共事業にも幅広く使われている▼娯楽の多様化が進み、収益事業として公営競技を維持するには若年層のファン獲得が不可欠なのだろう。関心のない人の興味をどう引くのか、ハードとソフトの両面で仕掛けを講じながら、公営競技の魅力や楽しさを知ってもらう機会の創出に知恵を絞っている▼カジノを含むIR(統合型リゾート)開発の事業者候補の選定が誘致を表明する自治体で進む。賛否両論ある中、地域の成長と発展に向けて開発イメージを共有できるかが、きっと事業化の大きなポイントになるだろう。

このジャンルの最新記事

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。