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戸田建設/繊維補強モルタル開発/高い引抜力と靱性を確保  [2021年6月18日3面]

繊維補強モルタル適用イメージ(道路橋の鋼桁と道路床版の接合部)

 戸田建設は引抜力と靱性に優れた繊維補強モルタルを開発した。ポリプロピレン繊維と円形状の鋼繊維(リングファイバー)を混合した繊維補強材「ハイブリッドファイバー」を無収縮モルタルに添加。道路橋の鋼桁と床版の接合部に適用し従来に比べ高い耐荷性能を確認した。道路橋の大規模更新工事で品質を高める技術として積極的に展開していく。
 独自開発のハイブリッドファイバーをコンクリートに添加するだけで、低コストでひび割れの発生が抑制できる。ポリプロピレン繊維だけを添加した繊維補強モルタルと比べ引抜耐力が向上。実験ではひび割れ発生後の荷重保持力や靱性が高まることも確認した。
 道路橋の老朽化に伴い、道路床版をPCa(プレキャスト)PC床版に交換する工事が全国で実施されている。更新工事では鋼桁に設けたズレ止め(スタッドジベル)で、鋼桁とPCaPC床版を接合している。一体性の確保では、ジベルの開口部に充てんする材料の品質確保が重要なポイントになる。
 引抜力と靱性に優れたハイブリッドファイバーを接合部に適用することで密着性や一体性が向上。道路橋の耐荷性能を高めることができる。実施工でも高い効果を確認できたため、事業量の増加が見込まれる道路橋大規模更新工事への積極展開を目指す。今後も材料の特性を生かし幅広い用途に使えるよう技術開発を継続していく。

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