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新社長/ユアテック・太田良治氏/現場目線を重視し変革へ  [2021年6月21日1面]

太田良治氏

 7年ぶりの社長交代。これまで親会社の東北電力出身者が務めてきた経営トップに生え抜きが就くのは、前身の東北電気工事を含め初めて。技術者として現場で長年働いてきた経験から「利益の源泉は現場にある」と強調。現場目線を重視したスピード感ある経営の実現と、変革への挑戦を打ち出す。
 --現在の経営環境や課題をどう見る。
 「長期化する新型コロナウイルス感染症の影響で工事発注の見合わせや中止、延期などの影響を受けている。2023年4月に予定される新しい託送料金制度の導入で、東北電力の工事量が減少する可能性も出てくるだろう。今後の経営環境は決して楽観できる状況でない。持続的に成長し企業価値を高めていくには、特に電力関係以外で工事受注の拡大に取り組むことが不可欠になる」
 --市場環境は厳しさを増している。
 「東北地方で新築物件が増加する可能性は低いとみている。そこで高度成長期に建てられたビルなどの設備更新工事で受注の確保と拡大に注力する。関東圏は市場規模が大きく、まだまだ入り込める余地があると思う。電気と空調、給排水衛生の各設備で工事の一括受注を目指したい」
 --新たに注力する事業の分野や領域は。
 「成長が見込める5G(第5世代通信規格)の関連設備工事や、東北地方の一般海域で大型プロジェクトの計画が相次ぐ風力発電設備関連工事などだ。海外は日本企業が多く進出しているベトナムに注目している。これまで入り込めていなかったローカル市場の取り込みも視野に入れていく」
 --働き方改革や人材の確保・育成も喫緊の課題だ。
 「働き方改革は事務処理のシステム化やリモート会議の活用など、業務内容の見直しや効率化による時間外労働の削減に取り組んでいる。24年度からは建設業にも時間外労働の罰則付き上限規制が適用される。23年度から1年間前倒しして対応できるよう、業務の積極的なIT化や業務内容の継続的な見直しを進めていく。現場では新型工事車両の導入を拡大するなどして生産性向上を図る」
 「人材の確保・育成は特に技術系社員の確保が難しくなっている。東北地方は全国でも速いペースで少子高齢化や人口減少が進んでいる。採用環境はますます厳しくなるだろう。インターネットを使った企業説明会、テレビや動画投稿サイトのユーチューブによるCMなど、さまざまな媒体をこれまで以上に活用していく。1人でも多くの学生に当社の魅力を伝えることで、安定的な採用につなげていく」。
 (6月24日就任予定)
 (おおた・よしはる)1978年明治大学工学部電気工学科卒、東北電気工事(現ユアテック)入社。2011年執行役員、14年取締役、15年常務、17年代表取締役専務、18年同副社長、19年同副社長執行役員。秋田県出身、65歳。趣味はテニスと登山。「誠実を持って行動することが仕事や人に接する際の信条」と力を込める。

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