論説・コラム

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回転窓/ウッドショックをチャンスに  [2021年6月21日1面]

 新型コロナウイルスの影響が多方面に広がっている。「木材価格」もその一つ。輸入材が手に入らず価格が高騰し、“オイルショック”ならぬ“ウッドショック”が起きている▼住宅ローン金利の低下やテレワークの浸透で拡大した米国の住宅需要なども背景にあるようだ。国際的なコンテナ不足なども重なり木材の供給網が停滞。需給逼迫(ひっぱく)に拍車を掛けている▼国土交通省が行った5月の主要建設資材需給・価格動向調査の結果は、木材(製材)の需給状況が「やや逼迫」、木材(製材・型枠用合板)の価格も「やや上昇」だった。木造住宅の新築見合わせや木製家具の価格引き上げなど、ウッドショックがじわりと身の回りに迫ってきている▼日本はこれまで、輸入材の増加とともに国産材の供給量を減らしてきた。ただ国内にある人工林の約半数は51~55年生となる主伐期を迎えている。木材は高齢化すると二酸化炭素の吸収量が減るため、環境面からも伐採し使う必要がある▼「切って、使って、植えて、育てる」。森のサイクルを持続的に回すためにも国産材をどうすれば有効活用できるか知恵を絞らねば。

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