デジタルで建設をDXする

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デジタルで建設をDXする・22/樋口一希/遠隔検査に有用なMRパッケージ  [2021年7月1日]

WebリモートビューワによるPC朱書き機能―PCで朱書きした結果を、HoloLens越しに確認

 インフォマティクスは、Microsoft「HoloLens 2」に対応した最新MRパッケージソフトウエア「GyroEye(ジャイロアイ)2021.1」と遠隔臨場・変状調査MRパッケージ「XRoss野帳(クロスやちょう)」を市場提供すると発表した。

 □HoloLens・iOS端末で仮想データを現実世界に投影できる複合現実+拡張現実ツール提供□

 MRパッケージソフトウエア「GyroEye」は、建設現場の施工支援、生産性向上などを目的に、HoloLensやiOS端末越しで仮想データを現実世界に投影することができる複合現実+拡張現実ツールだ。ゼネコン、エンジニアリング会社をはじめ、120社を超える組織で実業務にMRが活用されており、これまで多くのユーザーからの要望に応えて開発を継続してきた。
 最新の2021.1バージョンでは、要望が多かった資料をARで手軽に確認できる添付ファイル機能やMRデータを直感的に配置・移動できるダイレクト調整機能、読み込むデータを素早く選択するためのQRコード参照、遠隔検査に有用なリモートツールのWebブラウザ化、トータルステーションとの連携アドオンソフトTS+のアルゴリズム改良など多数の機能向上を実施している。

 □遠隔臨場で映像と図面上の場所が同期するソリューションで現場・事務所側の負担を軽減□

 同時提供の遠隔臨場・変状調査MRパッケージ「XRoss野帳」は、HoloLens 2とパソコンなどのブラウザが連携し、遠隔臨場、遠隔検査に重要な映像、図面、帳票の3要素を含んだICTソリューションだ。遠隔臨場では映像と図面上の場所がシンクロするだけでなく、デジタルメジャーなどのツールを使って計測した結果が帳票に直接反映するよう相互に連携することによって現場側、事務所側の双方の負担を軽減する。
 これらの技術は国土交通省が実施する「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」(通称PRISM)において実証を行い、遠隔臨場の成果を上げたことを受けて汎用(はんよう)化、製品化された機能だ。一方、変状調査では、各種登録可能な凡例スタンプ、凡例朱書き機能を使い、構造物の変状をHoloLens越しに記録すると図面やリストに集計される仕組みのため、効率的に変状調査を行うことができる機能も実装している。

 □主な機能としてHoloビューワ・リモートビューワ・TS+・TS+コントローラなどを実装済み□

 Holoビューワは添付ファイル機能の閲覧に対応、データコンバータではGEMデータ変換時にJPG/PNGファイルを指定できるようになった。配置データの位置調整では、ホールド操作による原点移動と座標軸上への直線移動に対応するダイレクト編集機能を実装した。QRコードを利用したGEMファイルのダウンロードと選択への対応に伴い、QRコードの認識方法を改良した。
 リモートビューワから朱書きを行うことができるようになったため、事務所のPCブラウザから現場のGyroEye Holoアプリに対して空間に朱書きを行い直感的に指示出しできるようになった。リモートビューワからPNG/JPG/MP4/PDF資料の送信機能に対応、現場に図面や資材の資料を送るなど遠隔コミュニケーションを補完する。
 TS+では、ピンポールによるキャリブレーションの際の計算方法で正しく位置の計算がされていなかった問題が修正された。
 TS+コントローラは、ユーザーインターフェースを全面的に見直し、より使いやすくなったためARによるオフセット認識機能は廃止された。HoloLensとの通信不良の問題も改善されている。
 〈アーキネットジャパン事務局〉(毎週木曜日掲載)

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