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新社長/ジェコス・野房喜幸氏/重仮設の競争力強化で盤石な基盤を  [2021年7月7日1面]

野房喜幸氏

 柱となる重仮設事業の強化を見据え、工場の自動化・機械化を推し進め盤石な基盤を構築する。ニーズの変化を見据えスピーディーに事業を展開。インフラメンテナンスや洋上風力発電にも積極的に打って出る。社員が良い会社と思えることが理想の姿。守るべき基盤を大事にしつつ、変えるべき部分は果敢に切り込む姿勢で臨む。
 --就任の抱負を。
 「親会社のJFEスチールで海外関係を主に担当してきた。重仮設事業は初めてだが、馬越学前社長をはじめとした先人のたゆまぬ努力で非常に良い会社になっている。2021年度から4カ年の中期経営計画や10年の長期ビジョンを踏襲し、成長に向け頑張っていく。守るものは守り通す強さを持ちつつ、変えなければいけないものは勇気を持って変えていく」
 「重仮設事業の競争力強化が最優先だ。まずは安全と法令順守が大前提。鋼材価格が大幅に上がってきた。基本に立ち返り、工場でしっかりと補修し既存材料の稼働率を上げ、収益性を高めたい。工場の協力会社も高齢化が進み、人を集めることが難しくなっている。作業環境を改善しより安全な職場にする。自動化・機械化を含め力を入れる」
 --周辺事業の展開は。
 「重仮設事業での材料・工事一括受注や当社の特徴である加工事業、山留め周辺事業を継続して強化する。橋梁のメンテナンスも取り組む。人手をかけない保全や老朽化の予兆を捉えるなどして、全体をパッケージにして架け替えを含むメンテナンスを提案したい。手応えを感じている」
 「建機事業は建築分野がメインで、昨年度は新型コロナウイルスで苦戦した。堅調な需要が見込まれる土木分野をはじめ、新たな需要を掘り起こし、資産構成の見直しも図りたい。変化や顧客ニーズを的確に捉え、ここだと思った所には新しい技術や機械を取り入れる。価格競争になる前に投下資金を回収するスピーディーさを求めていく」
 「国内の建設需要は底堅い。基本は国内だが、成長を考えた場合、海外も避けて通れない。先鞭(せんべん)を付ける形でベトナムに出ている。新型コロナによる物件の遅延などで足元は厳しいが、海外は10年くらいのスパンで腰を据えて経営資源を投入する。どういうやり方が良いのかや、他地域への展開も考えたい」
 --カーボンニュートラルへの対応は。
 「何ができるのか知恵を出し考えたい。JFEグループとして洋上風力発電分野に積極的に取り組む方針を打ち出している。当社もサプライチェーン(供給網)の中で重仮設の技術力やノウハウを生かせる部分がある。役割分担を考えながら貢献していく」。
 (6月17日就任)
 (のぶさ・よしゆき)1985年一橋大学商学部卒、川崎製鉄(現JFEスチール)入社、2016年JFEスチール常務執行役員、19年専務執行役員。21年4月ジェコス顧問。東京都出身、58歳。趣味は山登りや料理。アメリカンフットボールの大ファンで「米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)観戦が生きがい」と笑顔で話す。

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