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中日本高速名古屋支社/伸縮装置改良現場で見学会開く/不調・不落対策の一環  [2021年7月13日7面]

 中日本高速道路名古屋支社は9日、不調・不落対策の一環として伊勢湾岸自動車道で進めている橋梁の伸縮装置改良工事の現場見学会を開いた=写真。受注に興味を示す建設13社、29名が参加。損傷したジョイント部を集中的に取り換える工程や施工の様子を見学した。不調・不落対策を目的に発注者が見学会を開催するのは珍しく、工事の円滑な実施と安全の確保へ名古屋支社は今後も工夫や改善に取り組む考えだ。
 見学したのはIHIインフラ建設が施工中の「朝日東高架橋他2橋伸縮装置改良工事」の現場。工期は2020年3月から22年7月までの860日間。8基の伸縮装置(約157トン)を更新する。20年3月から21年2月まで詳細設計と装置製作を進め、4回の昼夜連続車線規制(21年2~3月、6~7月、10~11月、22年2~3月)で順次取り換える。
 当日は湾岸桑名ICの出口ランプ部(三重県桑名市福岡町)の現場を見学した。既存の伸縮装置をカッター工やはつりで道路から撤去し、新しい伸縮装置を設置・溶接した後、コンクリートを打設する。見学時は撤去が完了した状態で、新しい伸縮装置を設置するため撤去後の断面をウオータージェットで整える準備を行っていた。名古屋支社の担当者は、工事の概要や車線規制による施工手順などを説明。参加者らは、既に完了した下り本線の様子を見ながら施工時の車線入れ替えなどについて質問していた。
 参加者の一人は「伸縮装置改良工事の経験がなく、イメージすることが難しかった。実際の現場を見ることで工程や作業場の制約条件などが理解でき勉強になった」と話した。
 延長約56・4キロの伊勢湾岸道(豊田東JCT~四日市JCT)は、供用開始後約15年経過した頃から損傷箇所が発生している。このため名古屋支社は、伸縮装置144基の取り換えを計画。15年度から改良工事を実施している。これまでに54基の改良が完了。今後は契約済みを除く65基の工事を発注する。
 伸縮装置改良工事の入札では不調・不落が多いことから、昨年11月、伸縮装置改良工事に関する説明会を実施。参加しやすい発注方式などで意見を交換した。その中で参加者から、実際の工事を見学したいといった要望があり、今回見学会を開いた。
 入札・契約制度の見直しも進めている。一定期間に集中的に工事を行うため、作業人員の確保などが施工者にとって負担だった。このため単体だけだった参加資格を本年度からJVも参加可能にした。牧野卓也桑名保全・サービスセンター副所長は「説明会やヒアリングで受けた改善要望を踏まえ、見積もり協議など入札制度改革に取り組んでいる。道路の安全を確保するため工夫を続ける」と話した。

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