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飛島建設、早大/音響可視化システムを開発/音圧をMRで投影  [2021年7月14日3面]

音圧分布がスクリーンのように投影される

 飛島建設と早稲田大学基幹理工学部表現工学科の及川靖広教授は、音の強さ(音圧)がリアルタイムに可視化できるシステムを共同開発した。ヘッド・マウント・ディスプレー(HMD)を装着すると、MR(複合現実)技術を活用しレベルごとに色分けした音圧分布が実空間に投影できる。奥行き方向の計測位置が把握しやすくなる。工事の騒音対策などに活用する。飛島建設の現場で試験運用し性能を高めていく。
 音響可視化システム「OTOMIRU(オトミル)」の開発には、早大の研究成果の社会実装を目指すINSPIREI(東京都新宿区、井上敦登CEO〈最高経営責任者〉)が協力した。システムはマイクアレイや演算ユニット、HMDなどで構成する。16個のマイクが付いた装置で音データを集めて処理し、音圧レベルの分布を算出する。算出結果をHMDに転送すると、実際の空間で音の強さがどう分布しているかが確認できる。音源がある場所は十字印を表示。HMDを装着すれば複数人でMRを共有することも可能。音の評価や対策が円滑に進められる。
 計測の開始・停止、測定パラメーターの変更などは、MRで映し出すホログラムで操作する。操作のたびにパソコンを使う必要がない。今後はヘルメットを装着した現場での計測を想定し、タブレット端末を活用する方法やマイクアレイの小型化などに取り組む。

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