論説・コラム

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回転窓/丸刈りの時代  [2021年7月16日1面]

 学生時代、校則で丸刈りになった--。40代から上の世代には、そうした方がいるのではないか。地元の中学校がそうだった。入学式前の散髪は記憶に残る嫌な思い出だ▼校内暴力が社会問題になり、生徒への締め付けが厳しくなった時期と重なる。母校もかつて荒れた学校として有名だった。先輩の1人が漫画『ビーバップハイスクール』の作者、きうちかずひろさん。中学時代のけんかの経験が作品にも影響しているとインタビューで語っていた▼生徒指導に課題があったのは事実だろう。だが理不尽なルールで縛り付けることに違和感を覚えた。最低限のモラルを守らせることと画一的な姿を強いるのは本質的に異なる。その後の生き方にも影響を与えかねない▼文部科学省が生徒指導提要の改訂に向け有識者会議を設けた。校則の在り方も俎上(そじょう)に載っている。初会合で委員の1人が人権に配慮した校則を求めた▼ダイバーシティー(多様性)が叫ばれる昨今。変革の旗振り役の中高年層が多様性を求められる人生を歩んできたとは限らない。自らの経験に固執せず、しっかり意識を切り替える必要があるのだろう。

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コメント

  • 匿名 より:

    義務教育時代から権利ばかり教えて義務は守らせない「ゆたぽん」のような歪んだ個人主義が人権万能時代の象徴だろう。

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