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竹中工務店ら4社/室内環境のセンシングシステムを開発/RFIDタグ活用  [2021年7月19日3面]

システムの概念図

 竹中工務店ら4社は、ICタグを使い無線通信で情報をやりとりするRFID技術を活用した「室内環境センシングシステム」を共同開発した。RFIDタグを内蔵した環境センサーを電波で起電させ温度や照度などのデータを自動収集し、定期的に情報をクラウドサーバーに送る。集まったデータを設備機器の最適制御に活用する。センサーの電池交換が不要な無線方式で電波が届く範囲であればセンシングが可能という。
 システムは竹中工務店と日本IBM、マスプロ電工、NTTコミュニケーションズの4社で共同開発。竹中工務店が施工した横浜市役所(中区)とNOK本社ビル(東京都港区)に導入している。
 環境センサーとアンテナの通信範囲は直径4・8メートルのエリア。室内の広さに応じて環境センサーとアンテナの設置台数や設置場所を決めれば、室内全体の情報が得られる。タグは電波で電力を起こし環境センサーが作動。センサーデータを送信し、アンテナで受信する。環境センサーはアンテナからの電波を利用して起電するため電池交換がいらない。
 電波が届く範囲では複数データの同時読み取りが可能。移動中のタグも読み取れるため、室内環境データや人の在不在データなどが効率的に収集できる。
 横浜市役所では天井にアンテナ、執務デスクにタグ内蔵の環境センサーを設置した。温度や湿度、気圧、照度のデータを自動収集。空調や照明の高度制御に役立てている。NOK本社ビルでは空調制御に使う温度だけを計測。タグ自体に温度センサーを搭載したタイプを採用した。
 4社は収集したビッグデータを使って新しい設備制御の在り方を創出。省エネルギー性や快適性、知的生産性の向上に活用していく。今後は人の在不在データで人流を把握し、コロナ禍での新たなワークプレイスの提案なども行う考えだ。

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