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大林組/グリーン水素出荷開始/地熱発電を利用、大分県九重町に実証プラント完成  [2021年7月20日1面]

実証プラント(大林組提供)

 大林組は18日、再生可能エネルギーを利用して製造する「グリーン水素」の出荷を大分県で開始した。同県の資源である地熱で発電した電力を水素の製造に利用する実証プラントが九重町に完成。実証期間の2024年3月まで、複数の需要先へ供給する。地熱発電を利用したグリーン水素の製造、輸送、貯蔵、供給に至る一連の取り組みを実証する国内初の事例となる。=3面に関連記事
 実証プラントは地熱を使って約150世帯分に相当する125キロワットの電力を発電する能力を持つ。この電力を水素製造に用いることで、利用段階だけでなく、製造時を含めて二酸化炭素(CO2)を排出しないグリーン水素を作る。
 同社は、水素製造プラント向けに構築したエネルギー・マネジメント・システム(EMS)を用いて水素搬送車両による搬送状況を監視し、効率よく製造するといったサプライチェーン全体での最適化を実証。脱炭素社会に貢献する事業の確立を目指す。
 九州域内を対象とする初の出荷先はヤンマーパワーテクノロジー(大阪市北区、田尾知久社長)。船舶用燃料電池システムを搭載した実証試験艇を大分県近海で就航させる燃料として供給する。5月に水素エンジンを積んだ自動車で24時間耐久レースを完走することに世界で初めて成功したトヨタ自動車は、大分県日田市のサーキットで31日、8月1日に行われる5時間耐久レースでの実践走行に大林組が提供するグリーン水素を用いる予定。

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