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大林組ら/次世代道路構想を発表/短工期・低コストの地下空間構築工法も開発  [2021年7月26日3面]

新たな地下空間施工法

「ダイバーストリート」イメージ

 大林組とトヨタ自動車未来創生センター、豊田中央研究所の3社は21日、地下空間を活用し効率的なインフラ配置を行う次世代道路構想「ダイバーストリート」を発表した。大林組は実現に必要な要素技術として新たな地下空間構築工法も開発。プレキャスト(PCa)ボックスカルバート工事の土留めに使う鋼矢板を本設利用し、大幅な工期短縮と低コストを実現する。
 「ダイバーストリート」は地下空間を活用し物流システムの高度化や無電柱化、共同溝など効率的なインフラ配置を行う構想。豪雨時に雨水貯留の役割を果たすなどBCP(事業継続計画)対策も可能にする。路面機能を高め自動運転の路面間通信や走行中給電などを実現。次世代モビリティーとの融合にも貢献する。
 開発した地下空間の構築工法はPCaボックスカルバート工事の土留めに使う従来の仮設鋼矢板を本設利用。土留め機能に加え、支持構造物の役割も果たす。プレキャスト床版などを採用し、軽量な路面構造にすることで路面から伝わる鉛直、水平荷重を鋼矢板の側壁摩擦力などで支持する。
 鋼矢板の引き抜きや側壁の躯体工事が不要になる。工場で製作するプレキャスト部材は床版のみで部材製作費や運送費を大幅に削減。上・下部など各プレキャスト部材の組み立て作業もなくなる。従来工法に比べ施工コストを約4割、工期も約2割短縮できるという。
 鋼矢板と躯体側壁間の作業スペースが不要になるため掘削エリアも縮小。建物と近接する場所でも敷地境界に鋼矢板を打設できるようになる。今後も大林組は街や道路の進化に合わせてアップデートできる路面機能の研究開発を促進。経済性に配慮した道路施工法も開発し、スマートシティーのインフラ基盤構築に貢献していく。

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