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佐藤工業ら/斜面変状モニタリングシステムを開発/リアルタイムで状態確認  [2021年8月3日3面]

計測器を挿しモニタリング

 佐藤工業と労働者健康安全機構傘下の労働安全衛生総合研究所(梅崎重夫所長)は、斜面の土砂崩壊を予測するモニタリングシステムを共同開発した。斜面の変化を捉えるセンサーを使い、数値の変化をタブレット端末で把握する。建設機械のオペレーターや現場監督員が斜面変状を素早く確認。高度で安全な作業管理が可能になる。
 「斜面変状モニタリングシステム」は、労働安全衛生総合研究所が開発した「表層ひずみ棒センサー」を使い、計測したデータをグラフなどで表示する。センサーは細長い棒状で先端がたわむ構造。斜面表層から約60センチメートルの浅い部分に差し込み、先端のたわみで地盤の変形を感知する。土砂崩壊の危険がある場合、崩壊注意を喚起する第1警報、現場からの避難を促す第2警報の2段階で監督員らに通知する。
 システムは、センサーの計測データを送信する「計測器」、計測データを集計しタブレット端末に送信する「中継器」、ブラウザーを利用してデータをリアルタイムで閲覧する「端末器」の三つで構成。最大9カ所が同時計測できる。最大2週間の連続計測が可能なバッテリーを搭載している。温度センサーを接続して温度補正すればより高精度に計測できる。
 佐藤工業は、建設中の「(仮称)つくば技術センター」(茨城県つくば市)に設けた切土斜面でシステム有効性を検証した。今後は試験現場などで運用実験を重ねる。緊急斜面工事では土砂崩壊事故を未然に防ぐ必要があり、汎用(はんよう)的な技術の確立が求められている。

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