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福井県/吉野瀬川ダム本体工事が起工(越前市)/25年度完成へ施工は安藤ハザマJV  [2021年8月3日12面]

完成イメージ(福井県提供)

鎌入れする奈良市長

鍬入れする宮本副議長

鋤入れする吉田支店長

冨森淳所長(安藤ハザマJV)

 福井県が越前市を流れる吉野瀬川の上流に計画していた「吉野瀬川ダム」本体建設工事の安全祈願祭と起工式が1日、堤体予定地付近で行われた。ダムの建設と河川改修を行うことで70年に一度の洪水被害を解消するとともに、流水の正常な機能を維持する。施工は安藤ハザマ・建世・清水組・谷口建設JVが担当。今後基礎掘削が本格化し、来年冬にコンクリート打設を開始する。2025年度の完成を予定。
 神事には県や県議会、越前市、鯖江市、地権者の代表、施工者ら関係者約50人が出席。神職による祝詞奏上や清はらいに続き、地鎮の儀が執り行われ、吉野瀬川ダム建設河川改修促進協議会会長の奈良俊幸越前市長が鎌入れ、福井県議会の宮本俊副議長が鍬入れ、安藤ハザマの吉田道央執行役員名古屋支店長が鋤入れをそれぞれ行い、玉串を納めて工事の無事完成を願った。
 神事の後、施工者を代表して吉田支店長が「持てる技術を結集し、品質の高いコンクリートダムを建設するため最大限努力する」と決意を述べた。
 起工式で奈良市長は地権者など地域住民に感謝した上で「近年は気候変動の影響で大規模な水害が全国各地で多発している。ダムの役割がさらに重視され、吉野瀬川ダムの治水効果への期待が深まっている」と式辞を述べた。
 福井県土木部の西出俊亮部長は「吉野瀬川流域は幾多の水害に見舞われ、渇水被害も生じている。事業採択から30年を経て、いよいよ本格的に着工する。引き続き流域の安全・安心の確保のため、事業を着実に進める」と話した。
 吉野瀬川ダムの形式は重力式コンクリートダム。堤高は58メートル、堤頂長は190メートル、堤体積は13万7170立方メートル。総貯水量は780万立方メートル。
 1991年度に新規事業採択され、01年10月に付け替え道路の建設を始め、02年2月に補償基準協定に調印。18年8月に付け替え県道の武生米ノ線が全線開通し、20年末に仮排水路トンネルから転流を始めた。総事業費は約390億円。ダム本体の設計は建設技術研究所が担当した。
 □冨森淳所長(安藤ハザマJV)の話□
 「左岸側は掘削位置が高く、工程の中でクリティカルパスとなる。安全に配慮しながら施工精度の確保に努める」。

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