工事・計画

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九州整備局八代復興/20年7月豪雨被災の球磨川橋梁/4橋の復旧位置決定  [2021年8月3日13面]

 九州地方整備局八代復興事務所は、2020年7月豪雨で被災し権限代行により災害復旧を進めている球磨川流域の道路橋梁10橋のうち4橋の復旧位置を決めた。坂本橋(熊本県八代市)は現橋位置の約150メートル上流、鎌瀬橋(同)は現橋位置の直近の下流側、沖鶴橋(球磨村)は現橋位置でそれぞれ架け替える。西瀬橋(人吉市)は残った橋脚などを生かして復旧する。今後、橋梁形式の検討に入る。
 7月30日に開いた有識者らの球磨川橋梁復旧技術検討会(委員長・園田佳巨九州大学工学部工学研究院教授)に復旧位置を諮り、了承された。復旧位置は河川の狭窄(きょうさく)部や支派川の分合流部、土石流や土砂流出、のり面崩壊が発生する恐れがあるなど再度被災する可能性がある範囲、変形交差となる範囲、既存施設の移設が難しい範囲などを避けて設定した。
 県道坂本人吉線の坂本橋(現橋は鋼橋、延長121メートル)は市の復興計画により周辺で3メートル程度のかさ上げや坂本支所の再建が計画され、行政サービス拠点が従来と変わらないことや、通学路としての利用に配慮した。国道219号の鎌瀬橋(同、113メートル)は幹線道路であり線形を大幅に変更できないことなどから現橋の直近とした。
 村道沖鶴線の沖鶴橋(コンクリート橋、179メートル)は前後に一連で整備された村道が接続し、現橋位置に回避すべき範囲がないため現橋位置とした。県道人吉水俣線の西瀬橋(鋼橋、174メートル)は橋桁の部分的な流失のため、残った橋桁や橋脚を生かして復旧する。
 坂本橋、鎌瀬橋、沖鶴橋は復興計画や治水対策、将来管理する自治体の意見などを踏まえ、橋梁形式や桁下の高さなどを今後検討する。西瀬橋は補強なども視野に復旧に向けた詳細な検討を進める。
 残る6橋のうち橋桁が流失した深水橋(八代市)、神瀬橋(芦北町、球磨村)、大瀬橋(同)、松本橋(球磨村)、相良橋(同)は次回検討会で復旧位置を議論する。橋台背面の土が流出した天狗橋(人吉市)は地元と調整した上で議論する。
 会合後、取材に応じた同事務所の徳田浩一郎所長は「(復旧位置を)今後検討する橋梁についてもスピード感を持って決定していきたい」と話した。

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