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鹿島/全現場でCO2排出量を把握/工種ごとの特徴踏まえ有効な削減策立案へ  [2021年8月5日3面]

 鹿島がカーボンニュートラル実現へ向け、建設現場での二酸化炭素(CO2)排出量の分析を加速している。2020年度から一定規模以上の全現場を対象に、CO2排出量データのモニタリングを開始。全現場からのデータを分析した結果、工種や工事ごとのエネルギー消費量の違いが明らかになりつつあるという。今後、各現場の工種や工事進捗(しんちょく)データと組み合わせて分析し、より有効な対策の推進に生かす。
 19年に開発した環境データ評価システム「edes」(イーデス)は、建設現場ごとに施工CO2排出量や建設廃棄物発生量、水使用量を月単位で集計して見える化する。20年度から運用を始め、約700現場からデータを取った。現場ごとにエネルギー消費量を把握し、同社全体の施工CO2排出量を集計している。一部の現場では、発注者に報告しているという。
 全現場のデータを生かして、施工高1億円当たりのCO2排出量(CO2排出量原単位)を把握。土木では、平均より2倍以上の工種や、半分程度の工種があったという。建築の場合は、着工直後の基礎工事と竣工間際の内装仕上げ工事ではCO2排出量原単位が大きく違っていた。
 今後、工種や工事進捗ごとのCO2排出量データをエネルギー消費量予測機能システムに組み入れ、現場管理に活用する。CO2削減で注力すべきポイントの抽出や精度の高い予測の実施、削減効果の提示などを目指す。

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