デジタルで建設をDXする

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デジタルで建設をDXする・27/樋口一希/3DCADデータに点群データを統合・活用  [2021年8月19日]

統合できる「データ」と「機能」はユーザーの要望に応じて今後も追加していく予定

 コルク(東京都豊島区)はBIM/CIM共有クラウド「KOLC+(コルクプラス)」で、BIM/CIMデータ(3DCAD、点群、地形、航空写真、3D都市モデル)と機能(4D工程表など)をノーコードで統合できる新サービス「統合アプリ」の提供を開始した。

 □3DCADデータに点群データを統合・活用でき、同じ座標系なら自動的に位置合わせが可能□

 KOLC+(コルクプラス)は、BIM/CIMデータ(3DCADや点群データ)をクラウド上で簡単に統合・共有できるクラウドサービスで、国土交通省の直轄工事と業務での情報共有システムとしても利用できる。
 「統合アプリ」では、3DCADデータ(Civil 3D、Navisworks、Revit、IFCなど)に点群データを統合できる。同じ座標系で作成されていれば自動的に位置合わせができ、複数の点群データの統合とともに同時表示や切り替えながら確認することも可能だ。1GB以上の点群データでも高速表示できるように3Dタイリング技術を導入している。
 複数のNavisworksファイルを統合したり、DWGファイルにSketchUp形式の建機モデルを配置するなど複数の3Dモデルデータを統合したりすることも可能だ。座標系が異なるデータでも、「位置合わせツール」を利用すればマウス操作や計測ツールで任意の位置にモデルを簡単に配置して保存できる。

 □国土交通省PLATEAUの「3D都市モデル」のオープンデータを統合できる□

 地形・航空写真も統合が可能だ。国土地理院が提供しているデータから自動的に地形を生成できる。統合アプリの座標系に合わせて自動的に位置合わせされるため導入も容易で、5メートルメッシュにも対応しており、より詳細な地形を統合できる。地図の種類は国土地理院の「標準地図」や「OpenStreetMap」も選択可。
 国土交通省「PLATEAU(プラトー)」(※)で提供されている「3D都市モデル」のオープンデータを統合することもできる。  ※PLATEAU=国土交通省が主導する日本全国の3D都市モデルの整備・オープンデータ化プロジェクト。

 □必要な機能だけをノーコードで追加+各機能の初期状態を設定+スムーズな情報共有を実現□

 統合アプリの「ビュー保存機能」ではカメラ位置だけでなく、統合データや3Dモデルの表示状態も保存でき、この機能を使えば施工ステップをクラウド上で作成することも可能だ。保存したビューはURLで共有でき、関係者はURLをクリックするだけで指定したビューにアクセスできるのが便利だ。
 必要な機能だけをノーコードで追加可能で、各機能の初期状態を設定することもできる。「4D工程表」ではアプリ起動時に工程表を自動起動したり、時間スケールの初期状態を「週単位」に変更したりできる。これによってアプリ利用者が操作を迷わずに目的の情報や機能にアクセスしやすくなり、よりスムーズな情報共有を実現している。
 同じデータを複数の統合アプリで参照可能だ。一現場で複数のアプリを作成できるので、「現場用」や「発注者用」のように目的別にアプリを作り分けながら、同じデータを参照することでデータ管理が二度手間にならないようにできる。
 統合モデルをさらにプロジェクト横断で統合できる。閲覧権限があればプロジェクトを横断したデータ統合ができるので、複数の工区がある場合、各工区の担当者は受け持ちの工区の統合モデルしか参照できないが、発注者は各工区の統合モデルをさらに統合した全工区ビューを作成することができる。
 〈アーキネットジャパン事務局〉(毎週木曜日掲載)

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