論説・コラム

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回転窓/熱戦の余韻  [2021年9月9日1面]

 暑さは和らぐも熱戦の余韻が残る。東京パラリンピックの選手らはハンディキャップを乗り越え、想像を超えるプレーで感動を与えてくれた。障害は人を弱くするものではなく、誰もが強くなれるのだという無限の可能性を目の当たりにし、興奮を覚えた▼各競技で熱戦が繰り広げられた今大会。中でも最終日に行われた車いすバスケットボールの男子決勝は、最終クオーターの最後まで勝負の行方が分からず、手に汗を握って応援した方も多かろう▼前回のリオデジャネイロ大会で金メダルに輝いた強豪・米国と9位に終わった日本代表。5年後に両チームが頂点を争い、日本が王者を追い詰めるほど接戦になるとは、誰も想像できなかったのではないか▼日本チームで攻守の要として活躍した鳥海連志選手(22)は、生まれつき両手指に障害があり、幼い頃に両下肢を手術で切断。そんな彼への周囲の教育方針は、何でも挑戦させ、まずやらせることが原則だったという。飛躍を遂げた現状に満足せず、次なるステージへの挑戦を見据える▼後ろ向きになりがちな昨今。何事も諦めず、前を向いて挑戦し続ける姿勢を見習いたい。

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