論説・コラム

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回転窓/栗と道の駅  [2021年9月21日1面]

 栗の栽培面積と生産量がともに1位の茨城県。代表的な産地の笠間市に「道の駅かさま」が先週開業した。栗を植樹し、歩道の境に栗のモニュメントを置くなど、笠間焼と並ぶ名産品のアピールに余念がない▼道の駅の整備は農家の所得向上と観光振興が狙い。「ありがとう」「また持ってくるね」。開業初日、真新しい施設は納入する農産品をやりとりする関係者の笑顔と活気であふれていた▼道の駅は全国に続々と誕生している。生活雑貨メーカーが農家の商品開発と販売を促したり温浴施設やキャンプエリアなどを設けた滞在型にしたりと、運営の幅が広がりを見せる▼背景には政府の積極的な支援がある。国土交通省は地域活性化の意欲や企画が優れる道の駅の整備に社会資本整備総合交付金を投じている。一方、赤字続きで自治体の財政支援を受ける道の駅が少なからずあり、埋没しない経営努力が欠かせなくなった▼道の駅かさまでは栗のペーストをフイーロ(糸)にした見た目にもこだわるデザートなどが味わえる。地域の資源を最大限に生かし、住む人にも来た人にも必要とされる道の駅がさらに増えてほしい。

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