工事・計画

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中部整備局岐阜国道/川島大橋復旧方法検討委が初会合/本復旧へ検討事項など確認  [2021年9月21日7面]

早期復旧を図る工事の例(国交省の資料から)

 中部地方整備局岐阜国道事務所は16日、第1回川島大橋復旧方法検討委員会を岐阜市の同事務所内で開いた。岐阜県の要請を受け、国が権限代行で実施する川島大橋の早期復旧へ技術的な課題を検討する。初会合では、歩行者用の仮橋の建設と被災した現橋梁の撤去は早期に着手することを確認。本復旧となる新橋の建設では、被災原因となった橋脚の洗掘メカニズムを踏まえた基礎形式や基礎深さの設定など4事項について検討することを決めた。委員長には村上茂之岐阜大学教授が就いた。
 木曽川を渡河する川島大橋(岐阜県各務原市笠田町~松原町)は橋長約343メートル。車道は鋼5径間連続下路トラス橋で1962年に完成。歩道は鋼単純下路トラス橋(5連)で68年に完成した。下部工は壁式橋台、壁式橋脚。ケーソン基礎で支持基盤は砂れき。5月の豪雨による洗掘でP4橋脚が沈下、傾斜し上弦材が座屈するなど被害が発生した。県は同28日から通行止めを実施、被害が拡大しないように応急対策工事を実施した。
 初会合では県の担当者が、2018年7月の法定点検では基礎工の異常は確認されていないことや、15年の測量時より約6メートルの河床洗掘が生じたことを確認したと報告。これを踏まえ委員会は本復旧に向け、▽P4橋脚の洗掘メカニズムを踏まえた対応▽軟弱地盤の対応▽大河川における復旧工法、復旧期間▽既設橋梁の撤去と新設橋の施工との調整-などについて検討を進める。
 再度災害を防止するため、洗掘のメカニズムや地盤状況を検証し、基礎形式や支持地盤を選定する。復旧計画の検討では、既存橋脚の撤去に伴う支持地盤のゆるみなど周囲に与える影響を把握するためボーリング調査などを実施。これまでの地質調査で超軟弱層の存在が確認されているため、影響を評価しながら橋脚位置や支間長、橋梁タイプなどを決定する。工期短縮を図るため、撤去工事と新設工事を同時並行的に行う場合も念頭に置く。また、木曽川という大河川のため出水期の施工も視野に入れた検討が必要とした。
 初会合では今後の具体的なスケジュールは示されず、検討項目の調査や検討が進んだ段階で随時開催するとした。
 委員長以外の検討会メンバーは次の通り(敬称略)。
 ▽永田和寿(名古屋工業大学准教授)▽中垣亮二(日本橋梁建設協会中部事務所)▽坂井田実(建設コンサルタンツ協会中部支部)▽名張誠(岐阜県岐阜土木事務所長)▽田中一能(中部整備局道路部道路保全企画官)▽米村享紘(岐阜国道事務所長)。

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