論説・コラム

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回転窓/宇宙旅行元年  [2021年9月22日1面]

 「美しい。地球は青い」。1961年に宇宙船「ヴォストーク1号」に乗り込み、世界で初めて大気圏外を1周したユーリ・ガガーリン少佐が残した言葉だ▼宇宙から地球がどう見えるのか。当時の人たちは人類初の宇宙飛行士の言葉を感動的に捉えたに違いない。ただ世界では「周りを見渡したがここに神は見当たらない」という言葉の方が有名という。神の存在と宇宙の神秘の方が関心事だったのかもしれない▼今年は「宇宙旅行元年」と言われる。米国スペースXが先週末、自社の宇宙船に民間人4人を乗せて3日間の地球周回ツアーに成功した(読売新聞20日付)。5カ月間の訓練を受けたというが、民間人だけでの宇宙飛行は画期的だ▼米国では既にヴァージン・ギャラクティック、ブルーオリジンの2社が宇宙で数分間の無重力体験ツアーを実施している。今後、各社は本格的な宇宙旅行ビジネスを展開するという▼ガガーリンは飛行中に中尉から少佐へ昇進した。当時のソ連高官が生きて帰還できる可能性が低いと判断し昇進を決めたとも。まだ宇宙旅行の安全性が完全に確保された訳ではない。まずは安全第一で。

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