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叡山電鉄/市原~鞍馬間、1年2カ月ぶりに運転再開/竹中土木らが復旧作業  [2021年9月22日8面]

鞍馬小の児童から花束を受け取る運転手ら

伐採した倒木材を撤去(20年8月)=叡山電鉄提供

運転再開に必要な施設の復旧が完了(21年8月)=叡山電鉄提供

 叡山電鉄は18日、2020年7月に発生した土砂崩れの影響で市原~鞍馬間が運休していた鞍馬線(出町柳~鞍馬)について、約1年2カ月ぶりに全線で運転を再開した。鞍馬駅(京都市左京区)で記念式典を開き、同社や京都府、京都市の関係者、地元住民が再開を喜び合った。土砂や倒木の撤去は竹中土木らが協力し、治山工事は日特建設・吉村建設工業JVが担当。今後も工事は続く。
 同区間は、20年7月7日から8日かけての大雨で貴船口駅近くの斜面が高さ約110メートル、幅約60メートルにわたって崩落。約330トンの倒木や約1500立方メートルの土砂が線路上に流入し、電線や信号通信ケーブル、レール柵などが破損。市原~鞍馬間(3・5キロ)が不通になった。土砂や倒木の撤去を含めた鉄道施設の復旧は叡山電鉄が担当し、府が治山事業として崩壊斜面の復旧工事を行っている。
 災害復旧工事では折り重なるように堆積していた土砂や倒木の撤去に時間が掛かったほか、2月下旬に始めた治山工事も4月の降雨で小規模な崩壊や湧水が発生し、施工方法の変更を余儀なくされた。8月末になって安全に列車を運行できる位置まで治山工事が進んだことから運転再開にこぎ着けた。
 式典には関係者約30人が出席し、多くの地元住民も駆けつけた。叡山電鉄の豊田秀明社長は「自然災害による鉄道の不通が全国規模で発生しているが、私たちは地域の皆さんや観光客を通じて鉄道の重要性や存在意義をしっかり感じることができた。災害からの復旧・復興を宣言できることを誇らしく思う」と決意を新たにした。
 西脇隆俊知事は「叡電と一致協力して難工事を克服できた。貴船、鞍馬エリアににぎわいが戻るよう全力を尽くす」と話し、門川大作市長も関係者の努力に感謝した。出発式では鞍馬小学校6年の山本純礼さんと輪島加菜さんが運転士らに花束を手渡し、出町柳行きの展望列車「きらら」を見送った。

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