工事・計画

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横浜市/花博基盤整備/新たな交通、市と運行事業者の想定事業費は320~340億円  [2021年9月24日5面]

 横浜市は2027年3~9月に、旧上瀬谷通信施設で開催予定の国際園芸博覧会(花博)会場と、最寄り駅の相鉄線瀬谷駅を結ぶ新たな交通システムの想定事業費を明らかにした。市が整備する軌道や駅舎などと、運行事業者が整備する設備や車両などの費用は、ともに約320億~340億円と試算。今後は事業採算や国補助制度の活用などを具体的に検討する。年内に運行事業者を決定し、速やかに特許申請を目指す考えだ。
 22日の市議会建築・都市整備・道路委員会に市が報告した事業概要によると、トンネルや駅舎躯体、交通安全施設などを市が整備する。車両や駅舎内装、電気・通信設備などは運行事業者が担う。新交通システムの整備に当たり、市は7日に京浜急行電鉄などと共同出資している第三セクター・横浜シーサイドライン(横浜市金沢区、三上章彦社長)に事業参画を依頼。同社は事業の採算性や継続性などを検討会議で議論。依頼への対応を回答するとしている。
 「(仮称)上瀬谷ライン」は花博の会場と相鉄線瀬谷駅を結ぶ計画。花博閉幕後は、跡地に整備予定のテーマパークを核とした複合的集客施設へのアクセス手段になる。21年度以降に都市計画決定、軌道法特許取得、軌道法工事施行認可取得などを経て、22年度の着工、花博が開幕する27年3月までの開業を目指す。市は年間1500万人の利用を見込んでいる。
 20年7月に公表した環境影響評価(環境アセス)方法書によると、上瀬谷ラインは桁上などに設置した走行路(床版)を車両が案内レールに従って走行する「新交通システム(AGT)」の導入を想定する。構造は地下式と高架式。2カ所の駅以外に車両基地(地表式)を整備する計画。起点は瀬谷区中央、本郷3、瀬谷4。終点は瀬谷区瀬谷町。延長は約2・6キロ。
 相鉄瀬谷駅近くに「(仮称)瀬谷駅」、跡地側に「(仮称)上瀬谷駅」の2駅を設ける。上瀬谷駅の先に地表式の車両基地(約5ヘクタール)を整備する。軌道は複線。構造形式は瀬谷駅を含む南区間が地下式、上瀬谷駅を含む北区間は地表式としている。

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