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清水建設/大阪市のビル現場でOA床施工ロボット公開/省人化率70%  [2021年9月24日12面]

大阪市淀川区のビル建設現場でOA床を正確に据え付けるロボット

 清水建設は21日、大阪市淀川区の「新大阪第5ドイビル建設工事」(ドイ不動産発注)現場で双腕多機能ロボットによるOA床(二重床)施工を建設専門紙に公開した。OA床の実用ロボットによる施工は国内で初めてという。職人と同程度のスピードでOA床を安全・高精度に据え付けている。現在、1日当たり床パネル約200枚分・約50平方メートルを安定的に施工できており、近いうちに約400枚分にまで能力を引き上げる方針だ。
 今回実用化にめどを付けたロボットは、双腕多機能ロボット「Robo-Buddy」の一つで、天井ボードのビス留め・資材据え付けタイプに続く機種。同社開発のロボットはこれで4機種目。四輪駆動の作業台車と台車から伸び出た2本のロボットアームで構成する。OAフロアの施工では、片方のアームがOAフロアの床パネルを支える支持脚への接着剤塗布と据え付け、もう一方が床パネルを吸着・敷設を担い、材料供給ロボットと共に稼働し自律的に作業と移動を繰り返す。
 職人3人が施工する作業量を、ロボット1セット(2台)と、ロボット施工が難しいエリアの作業とロボットに材料をセットする作業を担う職人1人で行えるようになった。これにより省人化率約70%を見込む。
 ロボットへの作動指示はタブレットからクラウドを介してBIMデータの床平面図を参照し、施工するエリアを選択してスタートボタンを押すだけで完了する。この操作も現在、同社職員が行っているが将来は職人が行うことになる。
 このロボットは現在、性能の30%で稼働中。この現場のロボット施工最終段階では、使う性能を1・3倍に引き上げ、その状況も確認する。
 この現場でのロボット施工は9月のみで、4階と5階の2フロア(1フロア約700平方メートル)に限定。
 ドイ不動産(大阪市淀川区)が発注した同ビルの規模はS造13階建て延べ1万3402平方メートル。2020年10月15日に着工、22年2月28日の完成を目指す。
 清水建設の岩崎裕一工事長は「建築工事の施工を担う人と機械には多様性がある。その一つがロボット。建設業が目指す姿に人とロボットとの共存がある。それをこの現場で試そうと考え実現できた」と語った。

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