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アイエスティー/透水型枠シートをPCa工場に本格展開/余剰水排出で品質向上  [2021年9月24日3面]

脱型後のコンクリート表面

 建設資材メーカーのアイエスティー(東京都中央区、近森精志代表取締役)は、プレキャスト(PCa)コンクリート製品の製造時に品質や生産性を高める透水型コンクリート型枠シートを本格展開する。鋼製型枠に張り付けコンクリートを打設すると、気泡などの発生を抑え緻密化できる。鋼製型枠が汚れにくくなり、打設後の洗浄作業が軽減できる。国産間伐材などと同シートを組み合わせた型枠パネルで、コンクリートの長寿命化と木材利用促進を両立する事業も始めた。
 ポリプロピレン製などの不織布を熱加工した「プロコンシート」は、水と空気だけを通し吸水性や透水性、保水性に優れる。打設時に表層の水和反応を促進し、コンクリート本来の強度を引き出す。
 気泡やでこぼこの発生抑制や吸水率や中性化の低減などの効果がある。構造が緻密になるため完成後の吸水率が下がり、塩害などを抑制して長寿命化につながる。打設後にでこぼこを補修する作業がほぼ不要となり、工期やコストでもメリットがあるとしている。
 PCa工場向けの「プロコンシートPC工法」は、裏側がクリアシートになっており、両面テープで鋼製型枠に張り付けて利用する。鋼製型枠へのセメントノロなどの付着が減り、シートを張り替えるだけで済むため、清掃作業を軽減できる。シートは、乾燥させれば5~6回利用できる。
 同シートと型枠合板を組み合わせた「プロコンパネル」は、建材メーカーのノダと連携して提供する。節が多い間伐材であっても、打設面に同シートを張ることで高品質なコンクリートを打設できる。間伐材の有効活用や地域活性化、SDGs(持続可能な開発目標)に貢献できるとみている。
 アイエスティーは、パートナー企業を募集している。各地域の企業と連携しながら販売拡大につなげる。

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