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早稲田大学/10月1日に村上春樹ライブラリー開館/設計は隈研吾氏、施工は熊谷組  [2021年9月24日1面]

村上春樹ライブラリーの外観

会見した(右から)隈、柳井、村上の3氏と田中総長、十重田館長

 早稲田大学は10月1日、東京都新宿区の早稲田キャンパスに「早稲田大学国際文学館」(村上春樹ライブラリー、十重田裕一館長)を開館する。コンセプトは「物語を拓(ひら)こう、心を語ろう」。作家の村上春樹氏が寄贈した資料や書籍などを展示。国内外の文学愛好者や研究者が集い、国際文学や翻訳文学を研究・発信する拠点となる。既存建物をリノベーションした。設計は隈研吾建築都市設計事務所。熊谷組が施工した。
 RC造地下1階地上5階建て延べ2147平方メートルの規模。デビューから現在に至る作品の初版本や、村上氏の翻訳作品をそろえた。地下には村上氏の書斎を再現したスペースやラウンジ、カフェを配置。上層階に研究書庫などを設ける。
 特徴的なのは、入り口から地下へと向かう「階段本棚」。期間ごとに入れ替え、来館者と本との新たな出会いを後押しする。屋外には木造のトンネルが据え付けられており、パラレルワールドを扱う村上氏の作品の世界観を体感してもらう。
 開館に先立ち22日の会見で、早大の田中愛治総長は「文学・文化の発信・交流の場になることを願う」と語った。村上氏は「大学における自由で独特でフレッシュなスポットになるといい。できるだけ協力したい」と述べた。整備を支援したファーストリテイリングの柳井正代表取締役会長兼社長は「新しい文化を発信する場所になってほしい」と期待した。建築家の隈研吾氏は「何でもない扉を開けると違う世界で違う時間が流れる。そういうトンネル構造の文学だと思う」と村上作品の印象に触れ、「今までとは違う新しい交流ができれば」と語った。

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