論説・コラム

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回転窓/活況の環境債市場  [2021年10月7日1面]

 脱炭素化などを進める資金調達のため企業や政府などが発行する環境債(グリーンボンド)。欧州など先進的な諸外国に続き、国内でも起債が増えている▼NTTが3000億円程度の環境債を今月発行すると5日に発表。事業会社による一度の発行額では世界最大規模という。大幅な省エネ化が期待できる通信基盤の研究や風力・太陽光発電事業などに活用し、政府目標より10年早くカーボンニュートラル実現を目指す▼2020年の環境債発行総額は世界で約2900億ドル(約32兆円)とされる。7月には日銀がアジアの中央銀行と協力し、外貨資産で環境債を購入する方針を発表。東京都の国際金融都市構想の改定案では、環境債の国内年間発行額を30年に3兆円規模とする目標を示した▼今年のノーベル物理学賞を、地球温暖化などの気候変動予測に貢献した米プリンストン大の真鍋淑郎上席研究員らが受賞した。ここ数年、宇宙分野が続いていたが、脱炭素化の機運を一段と後押ししそうだ▼建設関連各社も環境債で脱炭素化に積極的に投資する動きが目立つ。目先の営利にとらわれず全体最適の取り組みを期待したい。

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