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大林組/無人搬送車に自律搬送機能を追加/複数台連携で作業効率向上  [2021年10月12日3面]

低床式AGVがエレベーターに乗車(報道発表資料から)

 大林組は、2015年に開発した低床式の無人搬送車(AGV)に自律搬送機能を追加し、資材搬送がより効率化できるシステムを開発した。搬送先と経由地の座標を指定するだけで障害物を回避しながら走行する。複数台を連携させて仮設エレベーターへの乗降を自動制御できるため、無駄な待ち時間や昇降回数が減り、稼働率は向上する。
 大林組が開発した低床式AGVは小型で軽く、資材を積んだまま工事用仮設エレベーターへの乗降が可能。資材の載せ替えなしで資材ヤードから搬送先までオペレーター1人で運べる。
 今回はさらなる効率化を目指し、米国の非営利独立研究機関(SRIインターナショナル)と共同で自律搬送機能を追加した。搬送先と経由地を座標で指定するだけ。ステレオカメラが搬送経路の要所に設けた2Dマーカーを読み取り、自己位置を検出し自律走行する。
 対象物までの距離だけでなく位置や形状も正確に検知できるLiDAR(ライダー)と呼ぶレーザーセンサーを搭載。走行中はライダーが搬送経路上の障害物を検知し迂回(うかい)するため、常に状況が変化する建設現場でも安全に使える。経路変更が生じても2Dマーカーの座標データを変えるだけで対応できる。
 階をまたぐ搬送では1台ずつ仮設エレベーターに乗車・昇降するよう制御。昇降階の各エレベーター前に待機場所を設けることで複数台が連携し稼働する。すれ違える場所を設ければ現場の規模や資材量に応じて台数の追加も可能。端末を使いオペレーター1人で複数台の稼働状況を管理できる。今後は同社の建設現場に導入し、運搬作業の効率化につなげていく。

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