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日本工営/EPC受注した山形県の発電所完成/年間発電量は約3500MW時  [2021年10月13日3面]

発電所の内部(報道発表資料から)

 日本工営がEPC(設計・調達・建設)を受注した山形県の「おおくら升玉水力発電所」が完成した。砂防ダムの脇に穴を開け、付近を流れる未利用河川から取水する全国でも珍しい流れ込み式の発電所。年間発電量は約3500メガワット時。一般家庭約1200世帯分に供給可能な電力を発電し、固定価格買い取り(FIT)制度を利用して売電する。
 発電所は▽山形県大蔵村▽工営エナジー(東京都千代田区、大内実社長)▽もがみ自然エネルギー(山形県新庄市、永井敏行社長)-の3者が共同出資する特別目的会社(SPC)、「おおくら升玉水力発電」が計画。日本工営がSPCから施設整備のEPCを受注した。
 発電所は幅8メートル、長さ13・5メートル、深さ19メートルの地下構造を採用し、流域面積と過去の流量データなどから施設規模を設定した。付近を流れる銅山川から水を取り込み発電する。舛玉砂防ダムに設けた開口部(幅3~4メートル、高さ1・8メートル)は、3D解析で大きさを決めた。施設内部には水車や発電機などを収納し、砂防ダムの下流50メートル区間に発電の全設備を配置するなどコンパクト化を実現した。
 9月28日に現地で竣工式が開かれ、関係者が完成を祝った。日本工営の秋吉博之代表取締役副社長は「地域資源の有効活用やカーボンニュートラルの実現に向けても重要」とコメント。同社グループが砂防ダムに発電所を設置するのは2例目という。

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