工事・計画

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関東整備局/羽田アクセス線基盤整備/空港直下にトンネル、初弾はECI方式検討  [2021年10月14日1面]

基盤施設の整備箇所(関東整備局の資料を基に作成)

 国土交通省関東地方整備局は、羽田空港(東京都大田区)へのアクセス向上でJR東日本らが計画する鉄道整備に連動し、空港直下にシールドトンネルなどを構築する。初弾としてJR東による「羽田空港アクセス線」関連工事の2023年度着手を目指す。難工事が予想されるため設計段階から施工予定者が技術協力するECI方式の採用を検討。22年1~2月にも入札公告する予定。基盤整備の全体事業費は1000億円超を見込む。
 羽田アクセス線のうち新線として整備する東京貨物ターミナル(同品川区)~羽田空港間の「アクセス新線」と、京浜急行電鉄が手掛ける「京急空港線羽田空港第1・第2ターミナル引上線」(同大田区)の新設に関連するプロジェクト。空港の敷地内で関東整備局がトンネルなどを構築し、鉄道事業者が軌道や駅ホームを整備する。
 JR東の新線部分でシールドトンネル(空港内延長約1・9キロ)と開削トンネル(約500メートル)を建設する。初弾工事では新駅のホームなどが入るスペースを開削工法で造る。隣接する駐車場や周回道路、国道の供用を維持しながらの施工になる。施工スペースが狭い上、厚い軟弱地盤の上に駅舎を配置するため安全対策も必要になる。20年度から測量や土質調査を実施中。本年度はパシフィックコンサルタンツが基本設計を進めている。22年度の実施設計を経て、23年度の本体着工を目指す。
 新線を含む羽田空港アクセス線は、東山手ルート(延長約7・4キロ)としてJR田町駅付近(東京都港区)から東京貨物ターミナルまでを既存線路の改良区間とし、それ以南の羽田空港までの区間を新線(延長5キロ)として整備する。新線部分は29年度の開業を予定。車両費を除く事業費は3000億円を見込む。
 京急は羽田空港第1・第2ターミナル駅で車両の入れ替えを行う引上線を整備し、京急品川駅間の運行本数を1時間当たり6本から9本に増発する。関東整備局は引上線のシールドトンネル(約300メートル)と、駅舎の改築部分(開削トンネル、約30メートル)を整備する。

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