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東大、積水ハウス/未来の住まいの在り方テーマに研究拠点開設/隈研吾らが監修  [2021年10月15日3面]

開設した「T-BOX」

 東京大学大学院工学系研究科と積水ハウスは14日、未来の住まいの在り方をテーマにした研究や次世代の建築人材育成の拠点施設「T-BOX」を東京都文京区の東京大学工学部1号館内に新設し、運用を始めた。建築家の隈研吾東京大学特別教授らがデザインを監修。国際デザインスタジオやデジタルファブリケーション、デジタルアーカイブの役割を担う。デジタル技術を活用して多様なニーズに対応する「住宅イノベーション」の実現につなげる。
 「国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE KUMA LAB)」の研究施設で、施設面積は約180平方メートル。コンピュテーショナル・デザインやポストデジタル、アーバンデザイン、建築史学などの国際的な研究・教育拠点で、デザインスタジオの指導には第一線で活躍する国際的な建築家を招聘(しょうへい)する。3Dプリンターや3Dスキャナー、大型の素材を切削加工できるCNC加工機など最新機器を備え、デジタルファブリケーション分野の高度な人材育成につなげる。日本の建築資料のアーカイブプラットフォーム構築にも取り組む。
 開設に先立って開かれた会見で、積水ハウスの仲井嘉浩社長執行役員兼最高経営責任者(CEO)は「デジタルと伝統工芸を組み合わせた新しい技が生まれるかもしれない。新しいアイデアを期待している。研究成果を参考にして商品まで発展させていければ」と話した。隈氏は「ラボの目的はリアルな世界とデジタルな世界をつなぎ直すことだ」と述べ、大学と社会や、海外と日本、歴史と現代などを例に「いろいろな物をつなぎ直していきたい」と語った。東京大学の染谷隆夫工学系研究科長は「分野を超える融合が活発化することを期待している」とした。

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