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新社長/TREホールディングス・阿部光男氏/循環型社会形成を使命に  [2021年10月21日1面]

阿部光男氏

 建設廃棄物を扱うタケエイと金属リサイクルを得意とするリバーホールディングス(HD)による共同持ち株会社TREHDが1日にスタートを切った。ESG(環境・社会・企業統治)やSDGs(持続可能な開発目標)への貢献が求められる中、環境やリサイクルを武器に成長を狙う。価格競争に陥らずに付加価値を提案して選ばれるのが目指す姿。資源循環型社会を支える静脈産業のプラットフォームを形成し、気候変動対応という社会的使命に突き進む。
 --就任の抱負を。
 「それぞれの会社のままでも収益力はあったが、経営統合して循環型社会に貢献することを優先させた。ある程度の規模にならないと、(製品製造を担う)動脈産業とのタイアップが難しい。資金力や人材力、いろいろな経営リソースが無いとスピードも遅くなる。今回の統合で技術を高めていく。シナジー(相乗効果)は十分見込める」
 「気候変動に対応することが社会的使命だ。脱炭素などにいかに素早く対応できるかということに集中する。熱利用ももっとしていきたい。水素などの新しい技術を含めて、気候変動の解消にどう貢献できるかを中心に議論をしている。社員とスクラムを組んで一生懸命にやっていく」
 --経営方針を。
 「一つの目安として、(統合5年後の)2026年3月期に連結売上高1000億円、営業利益100億円を上げることで対応力を付けたい。TREHDになり、廃棄物や鉄スクラップの取扱量が年間200万トン程度に増えた。相手先からすると量がある方がビジネスチャンスもある。静脈産業のプラットフォームとして一緒にやる企業が出てくるという期待感がある」
 「ワンストップでニーズを受けるには、まだまだほしい分野がある。リバーHDは8社が経営統合し、タケエイは12社をM&A(企業合併・買収)してきた。他社との連携やM&Aも含め、しっかりと対応したい。間口は開けている。環境を中心にいろいろな分野にチャレンジしていく」
 --今後の展開を。
 「廃プラは、中国の輸入規制から始まって非常に問題になった。ケミカルリサイクルができれば一番良い。アプローチしている最中だ。建設系廃棄物はリサイクルできない物が2割くらいあり、埋め立て処分している。できるだけ少なくしてリサイクルできる設備に力を入れている」
 「リバーHDから出てくるシュレッダーダストを活用した廃棄物発電の実現可能性(FS)調査をやっている。再生可能エネルギーが増えると思っている。2021年度から3カ年の中期経営計画が終わる段階でもう少し違う絵面を見てもらえると思う」。
 (10月1日就任)
 (あべ・みつお)1983年早稲田大学卒、協和銀行(現りそな銀行)入行。常務執行役員、りそな決済サービス社長などを経て、2017年タケエイ執行役員、18年取締役兼常務執行役員、19年社長。栃木県出身、61歳。「若い世代は環境意識が高い。女性の割合も増えている」と笑顔で話す。農林業など含め幅広い展開を見据える。

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