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鹿島ら5者/新型コロナ検査結果・ワクチン接種履歴生体認証システムで共同実証  [2021年10月22日3面]

入室管理のイメージ

 九州大学や鹿島ら5者は、新型コロナウイルスの検査結果やワクチン接種履歴が指静脈の生体認証技術で確認できる「デジタルヘルス証明」の共同実証を始めた。紙やスマートフォンなどを使わず手ぶらで実施できる。新型コロナ収束後の活用を見据え建物内への導入を準備する。建設現場での共同実証も予定している。
 日立製作所とH.U.グループホールディングス、電通を含めた5者で取り組む。個人の検診結果などを記録・確認できるアプリ「ウィズウェルネス」のダウンロードと、日立の非接触型指静脈認証装置による指静脈情報の事前登録が必要となる。
 ワクチン接種済みの場合は、接種済証の撮影などで情報を登録する。未接種の場合は、抗原定量検査とPCR検査を組み合わせて検査してもらう。検査結果と九州大学病院の医師による事前問診に基づき陰性を総合判定し、アプリに診断結果を通知してデジタルヘルス証明を発行する。証明を得た人は、入室時などに指を装置にかざすだけで確認できる。
 9月27日~10月6日に鹿島が所有するビルで初弾の実証を行い、一連の技術を検証して有効性を確認できた。次回の実証は、デジタル庁が推進する「ワクチン接種記録システム」とのデータ連携や、国際標準「スマートヘルスカード」に準拠したデータ仕様の採用を予定。
 顔認証などの活用も検討する。学校や病院、イベントホール、建設現場などオフィスビル以外の場所への適用拡大も見据える。デジタルヘルス証明のルールやノウハウもまとめる予定。「社会課題の解決が大切であり、安全で利便性が高い物を作りたい」(鹿島)としている。

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