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鹿島/複数現場の自動化施工を集中管理/東京から3カ所での実証に成功  [2021年10月27日3面]

本社に設置した集中管制室

 鹿島は、複数現場の建設機械を遠隔地から一括で管理して自動化施工を同時に実施できる「遠隔集中管制システム」を開発した。離れた3カ所の土木現場を対象に、建設機械の自動運転を核とした次世代建設生産システムを適用。東京都港区の本社ビルに設置した集中管制室から一括管制し、自動運転と遠隔操作を組み合わせた実証に成功した。今後は、国内外の造成工事や他工種にも展開していく。
 実証には、次世代建設生産システム「クワッドアクセル」を活用。NTTドコモの法人向け閉域接続サービス「アクセスプレミアム」などの公衆回線を用いて、集中管制室と複数の現場を結んだ。集中管制室には、自動運転のためのシミュレーションや施工状況が管理できる自動化施工システムを搭載したコンピューターと、現地のカメラ映像を確認できるモニターを設置した。
 作業箇所は、秋田県東成瀬村で施工中の「成瀬ダム堤体打設工事(第1期)」(発注者・国土交通省東北地方整備局)、奈良県五條市で施工中の「赤谷3号砂防堰堤工事」(同・同近畿地方整備局)と、自動化施工試験を行うため神奈川県小田原市に設けている西湘実験フィールドの3カ所。自動ブルドーザーや自動振動ローラー、自動ダンプトラックなど計20台を、ITパイロットと呼ぶ鹿島の技術者が集中管理。自動化施工を確認するとともに、必要に応じて遠隔操作を取り入れて作業を進めた。
 パソコン上で仮想的に重機を運転させて、施工計画などの合理性を事前に確認する「エミュレーション」技術も取り入れている。鹿島の高田悦久専務執行役員土木管理本部副本部長は「建設業が抱えるオペレーター減少や生産性改善、安全性確保という課題の解決につながる」としている。

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