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五洋建設/北海道室蘭市の鋼構造物工場建て替え/グリーン水素などでZEB化  [2021年11月11日3面]

新工場の完成イメージ(報道発表資料から)

 五洋建設は北海道室蘭市にある鋼構造物の自社工場を建て替える。建物には太陽光発電の余剰電力で製造したグリーン水素などを導入し、事務所を含め工場全体をZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化する。新工場は洋上風力発電施設の建設に使う仮設鋼構造物も製造。「カーボンニュートラルの拠点にしたい」(吉田成男執行役員建築部門担当)考えだ。
 現在の工場敷地内に建屋を建設し、既存の工場は解体する。新工場は平屋の工場棟と2階建ての事務所棟で構成する。総延べ床面積は9595平方メートル。設計・施工は自社。9月に着工した。22年10月の操業開始を目指す。
 寒冷地であることを考慮し、事務所棟は樹脂サッシを採用して断熱性を高める。採光フィルムで照明負荷を低減したり、寒冷地用の高効率空調機器を導入したりなど省エネルギーにも配慮する。事務所の省エネ化によるエネルギー削減率は62%を見込む。創エネルギーでは工場の屋根に太陽光発電パネル(出力670キロワット)と水素燃料電池(30キロワット)を設置し、工場の動力を含む全電力をグリーン電力でまかなう。
 水素エネルギーは副生水素と太陽光発電の余剰電力で製造したグリーン水素を利用。副生水素はタンクに貯蔵し、燃料電池による発電で事務所の一部で常時利用する。グリーン水素は休日などに発電した太陽光発電の余剰電力を活用して水電解装置で製造。水素吸蔵合金に貯蔵して、平常時に発電するほか、BCP(事業継続計画)対策として災害発生時は燃料電池による発電を行う。
 製造能力も増強する。既存工場の製造量が1カ月当たり250トンだったのに対し、新工場は400トンになる予定。既存工場は橋梁鉄骨や建築鉄骨を製造していた。新工場では洋上風力発電に関連した鉄骨部材も製造する。

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