工事・計画

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北陸整備局ら/羽越線洪水防止連携事業/阿賀野川橋の部分架替へ、施工は第一建設工業  [2021年11月24日8面]

橋桁架け替えとその周辺整備の完成イメージ(北陸整備局提供)

撤去する橋桁

新たに設置する橋桁

 北陸地方整備局とJR東日本が進める「羽越線洪水防止連携整備事業」のメーン工事の羽越線阿賀野川橋梁の部分架け替え(新潟県阿賀野市下里)が25日深夜から26日未明にかけて行われる。架け替え工事は、終電後から始発までの限られた時間内で、650トンつりの大型クレーンを使って、橋桁の一部(約13・48メートル)を取り外し、現地で組み立てた新しい橋桁を設置するというもの。工事はJR東日本発注で施工は第一建設工業が担当する。
 架け替え工事を直前に控えた19日、北陸整備局阿賀野川河川事務所は架け替え工事を含めた洪水防止連携整備事業の概要を関係者に説明した。
 羽越線阿賀野川橋梁は69径間で橋長1229メートル。1912年の羽越線開通に合わせて完成した。当時全国最長の橋だったという。
 橋の完成後に堤防が造られたため橋周辺の堤防高は10・64メートルで、現在の基準に照らすと1・84メートル低い。
 だが、現役で活躍する橋を動かすことはできない。このため、「羽越線洪水防止連携整備事業」の名称で、橋近くの堤防のかさ上げ、橋桁の部分架け替え、架け替える橋桁を支えている前後の橋脚の補強、橋桁の真下に橋桁を支える特殊堤を築造、阿賀野川の流下能力を高める河道掘削などの工事をJR東日本と北陸整備局が協力して実施中。事業全体の完成は2022年度内を予定している。
 架け替える橋桁は台形を逆にしたような形で、左右に比べて中央が薄くなっている。
 25日深夜から26日未明にかけて行う工事は、まず今ある橋桁を取り外し、特殊堤の型枠の役目を担う「特殊堤の鋼板」を設置。その上に約13・48メートルの新しい橋桁を設けるという手順で施工する。特殊堤で支える区間の延長は18・96メートル。特殊堤の鋼板へのコンクリート打設は26日以降に実施する。
 北陸整備局が担うのは特殊堤の築造、架け替える橋桁を支える橋脚を覆う築堤、阿賀野川の流下能力を高める阿賀野市下里地区の河道掘削など。
 洪水防止連携整備事業が完了すると、11年7月の新潟・福島豪雨と同規模の洪水が発生しても安全に洪水を流すことができ、羽越線阿賀野川橋梁の安全度も高まるという。
 下里地区の河道掘削工事は8工区に分けて発注。既に7工区の施工は終わっており、残すは8工区だけ。施工は坂詰組、新潟藤田組などが担当した。

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