論説・コラム

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回転窓/現場と一期一会  [2021年11月25日1面]

 紅葉が見頃を迎えた近所の庭園を散策してきた。対策効果で新型コロナウイルスの感染者数が低水準で推移していることもあってか、多くの人でにぎわっていた。敷地内の茶室で一服した際、お客をもてなせる喜びにあふれた亭主の笑顔が印象的だった▼茶道の精神性を言い表した「一期一会」。たとえ同じ主客だとしてもこの日の会は一生に一度の会なのだから心を込めてもてなす。今では人との出会いを大切にするという意味で用いられる▼十数年前に建設現場を取材した時、現場所長から聞いた座右の銘も「一期一会」。各案件で環境や計画が異なり現場で働く人たちもその時々で変わる。同じ現場は二つとなく、だから日々の出会いとものづくりを大切にしているという▼取材後、その方に再会する機会はなかった。ほんのいっときの出会いだったが記者にとって大切にすべきことを改めて気付かせてもらった▼建設技術展2021関東「C-Xross 2021」(日刊建設工業新聞社主催)が25日と26日の2日間、東京・東池袋のサンシャインシティで開かれる。ぜひ会場に足を運び、出会いの輪を広げてもらいたい。

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