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竹中工務店/空調制御システムを開発/密接状態把握し換気2・5倍増量  [2021年11月26日3面]

局所換気量制御システムの概念図(報道発表資料から)

 竹中工務店は25日、室内の密接状態を検知すると換気量を2・5倍程度に増強する「局所換気量制御システム」を開発したと発表した。人検知センサーで人同士の距離を常時計測。演算装置で密接状態を判定して換気量を増やす。人体間距離が適切に確保されれば通常換気に移行する。低コスト、短工期で室内環境を最適化でき、事務所や学校などへの導入を提案していく。
 局所換気量制御システムは新型コロナウイルス感染症対策の新技術として特許出願済み。人体間距離が1メートル以内の状態が一定時間続くと、可変風量空調システムで換気量を局所的に増強する。人が集中する場所で適切に換気量を確保するため、感染症対策に有効。室内全体の換気量を増強する方式に比べ、導入費用も抑制できる。換気システムと照明を連動させ、入室者に密接状態を照明の点滅で知らせることも可能だ。
 同社大阪本店が入る御堂ビルディング(大阪市中央区)に導入した。約80平方メートルの地下1階会議室では通常、1時間当たり約120立方メートルを換気している。密接状態を判定すると換気量を約300立方メートルに増強する指示を可変風量空調システムに送る。人体間距離が1メートル以上確保されていても室内の人数が一定以上になれば換気量を増やす。
 地下会議室は床吹き出し方式の換気システムを使用。検知センサーを16平方メートル当たり1カ所設置した。竹中技術研究所と会議室の間で局所換気効率の上昇や粒子除去効果を検証。せきをした時の飛まつ拡散の様子も粉薬を使って可視化しデータを取得した。

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