論説・コラム

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回転窓/コロナ禍の鍋料理  [2021年12月1日1面]

 なじみの料理屋から案内が届いた。「あったか~いお鍋でお待ちしています」。寒さとともに鍋料理が恋しい季節になった▼鍋料理にはふぐやカモ、あんこう、カキなどちょっとぜいたくなものから、湯豆腐やもつなど安価なものまで種々ある。最近ではキムチや豆乳など新味も人気という。テーブルに鍋を置き、食材を入れてゆでるだけ。こんなに簡単でおいしい庶民料理はない▼鍋料理が一般に普及し始めたのは江戸時代の頃から。調理器具である鍋を食卓で囲むスタイルは、いろりを囲む文化から発展したともいわれる。ぐつぐつ煮える鍋をみんなで囲み、箸でつつきながら食べるだんらんが楽しい時間であることは間違いない▼民間調査会社がまとめた忘年会と新年会に関するアンケート結果によると、忘・新年会を開催しないと回答した企業が約7割を占めた。コロナ禍で仕方がない面はあるものの、「飲みニケーション」で育った世代としては正直寂しい気もする▼きょうから師走。忘年会でみんなと鍋をつつくのは難しいかもしれないが、せめて仲間内で鍋を囲み、リモート飲み会では味わえないものを味わいたい。

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