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アース建設コンサルタント/ベトナムでの技術者教育に支援を/コロナ禍で日本行き断念  [2022年1月11日2面]

授業では日本の安全教育などもレクチャーする

 ベトナムで技術者教育事業を手掛けるアース建設コンサルタント(宮崎市、濱村浩二代表取締役)が、日本で就労を目指す現地学生への支援を呼び掛けている。コロナ禍で困窮し学費が工面できず、日本行きを断念する学生が増えているという。学生らが経済的に安定するまでの教育費用に充てるクラウドファンディングを立ち上げ、14日まで支援金を募っている。
 同社は2016年から日本貿易振興機構(ジェトロ)の支援を受け、現地のトゥーロイ大学やホーチミン市建設短期大学と提携した「高度外国人材育成事業」を展開している。建設エンジニアに特化した教育コースを各校に設置。日本語教育にとどまらず元ゼネコンの技術者などが日本の建設技術を教える。現地で育成した技術者を日本の建設会社に紹介している。
 現時点で日本に就労しているのは129人。九州を中心に全国で土木や建築の施工管理、建設コンサルタントなどの職種で活躍している。ただコロナ禍による入国制限で、日本の建設会社に内定しても待機中となっている技術者が37人もいる。同社の長友守ベトナム駐在員事務所長によると「長くて1年以上待機している。アルバイトで食いつなぐものの、コロナ禍で現地の仕事も少なくなり帰郷してしまうケースもある」という。
 現地大学で対面授業の再開が見通せない中、学生の確保も課題になっている。「勉強したいが受けられない学生もいる。提携大学からも経済的支援を相談されており、できるだけ負担を少なくしたい」と長友所長。コロナ禍の収束以降に立ち上げる新規教育コースへの支援金に期待する。建設業界の技術者不足解消につながる一方策として意義を訴え、現地での教育事業を継続しながら将来の入国再開に備えていく考えだ。
 クラウドファンディングは同社の濱村哲之進会長が代表を務めるアジア教育支援機構が実施主体となり、READYFORが運営するホームページ(https://readyfor.jp/projects/77455)で行っている。

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