論説・コラム

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

回転窓/寒い季節の花と果物  [2022年1月12日1面]

 二十四節気の小寒を過ぎて一段と寒さが厳しくなった。庭の色彩が乏しくなって、鉢植えに混ぜる花を考えていると、近所の方がレモン色のようなキンギョソウを分けてくれた▼耐寒性があって長く楽しめる。品種改良によって20センチほどの高さの種でも鮮やかだったり、落ち着いた感じだったりとさまざまな色がある。「背丈も考えてみよう」と教わり、キンギョソウの前に高さと色が異なるナデシコやビオラを並べると、小さな庭の一画だけが華やかな雰囲気になってくれた▼「ついでに」と、たくさんもらったという温州ミカンも小箱ごとくださった。種がなくて食べやすく、新幹線の車内誌によると江戸時代の終わり頃から人気が高まったという▼「傷むから箱をひっくり返して底にあったのから食べるのよ。皮をむくから食べ物でも平気よね」と、食べる順序も感染症への気配りも頂戴し、恐縮するとともに、とても温かい気持ちにさせていただいた▼新たな変異株から新型コロナウイルスが再流行する兆しになった。寒い季節の似合う花と果物を眺めながら、お礼の品を考えるのを自宅で過ごすきっかけの一つにしよう。

このジャンルの最新記事

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。