四国電力が洋上風力発電事業に本格参入する。国が有望区域に指定する青森県沖の洋上風力発電事業の応札に向け、コンソーシアムを設立した。洋上風力は再生可能エネルギーのけん引役として世界で拡大傾向にある。同社は初弾として台湾の洋上風力発電事業に資本参画している。
コンソーシアムは同社とシンガポールに本社を置く再生可能エネルギー事業会社のヴィーナ・エナジー、東邦ガスの3社で構成する。青森県つがる市、鯵ケ沢町の沖合に着床式洋上風力発電所を設置し電力の卸供給や運営に当たる計画で、国が実施する公募に向け準備を進めている。
四国電力は、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、電源の低炭素化・脱炭素化の取り組みを推進している。中でも再生可能エネルギー電源については、30年度までに国内外で50万キロワットの開発を目標に掲げ、案件の発掘を積極化している。