五洋建設は23日、シンガポール保健省(MOH)からシンガポール総合病院の関連施設工事「エレクティブケアセンター新築工事」を約806億円で受注したと発表した。施設規模はRC一部S造地下4階地上20階建て延べ14万9380平方メートル(最高高さ133メートル)。同社が手掛けたセンカン総合病院、アウトラム・コミュニティー・ホスピタルに続く、MOH発注の大型病院建築となる。
建設地は地下鉄東西線と東北線、トムソン・イーストコースト線が接続する「Outram Park駅」に隣接するアウトラム地区。シンガポール総合病院の関連施設としてエレクティブケアセンターとナショナルデンタルセンターが入る。
エレクティブケアセンターは緊急を要さない手術や治療を行う施設。ナショナルデンタルセンターでは歯科治療室だけでなく、歯科医の教育施設や先進的な歯科治療装置などを研究する施設も設ける。
工事内容は医療施設や地下駐車場、地下連絡通路の建設に加え、隣接するアウトラム・コミュニティー・ホスピタルなどと接続する連絡橋の新設も含む。
同社は1964年にシンガポールに進出して以来、海洋・陸上工事や建築工事など数多くの大型工事を手掛けてきた。今後も豊富な実績と人材を生かし、同国で積極的な事業展開を継続していく。