工事・計画

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

東京メトロ/東西線混雑緩和へ折り返し線新設/14年度内に計画具体化へ  [2014年12月5日4面]

乗降客で混み合う東西線(三鷹方面行き)の門前仲町駅

 東京メトロは、東西線用の折り返し線を新設する。大手町駅から中野方面の都心区間の設置を想定し、列車の運行量を増やす。通勤時に車内混雑率が200%近い東西線の混雑緩和策の一環として実施する。2020年の東京五輪開催前までの整備完了を目指し、設置場所や線形などを早急に詰め、本年度末までに基本的な計画を固める。
 通勤ラッシュが深刻化する東西線では、千葉側から都心方面に向かう木場駅~門前仲町駅間の混雑率が199%に達する。ここ数年は同駅間が東京メトロの路線内で最も高い混雑率となっている。
 同社の中期経営計画(13~15年度)でも東西線の輸送改善を重要施策の一つに設定。混雑緩和や列車の遅延防止に向け、既設駅の大規模改良工事などを進めている。20年東京五輪の開催決定を受け、同社は推進中や計画段階の各事業の総点検を実施。競技施設など五輪関連施設が集積する東西線沿線での輸送改善事業を、五輪開催までに重点的に取り組む「魅力発信プロジェクト」に位置付けた。今後の検討課題としていた「都心部での折り返し線の整備」については、輸送力の増強のために前倒しで取り組む必要があると判断。早期の整備完了に向け、計画の具体化に本腰を入れる。
 九段下駅付近に現在ある引き込み線は、線路の外側に張り出す形で配置され、「線形が良くなく、折り返し線としては使い勝手が悪い」(関係者)。前後の列車の走行間隔が短い通勤時間帯では車両の出し入れが難しく、列車の運行本数の増加に寄与しないという。新しい折り返し線は、上下線の間にY字型で配置する考え。他の列車の運行を妨げず、反対の線路側に折り返し運転できる。
 整備箇所は現在選定中。千葉側から東京方面に向かう列車では大手町駅までの混雑率が高いことを踏まえ、同駅から先の区間に折り返し線を設置する方向だ。作業ヤードの確保や関係機関との調整なども含め、事業スケジュールがタイトなことから「早期に設計作業に入りたい」(関係者)としている。折り返し線の新設により、東京メトロは木場駅~門前仲町駅間の混雑率を180%以下に抑えたいとしている。

コメント

匿名 にコメントする コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。