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鹿島道路/位置情報の欠損防ぎ舗装品質均一化/切れ目なく転圧作業管理  [2014年12月10日3面]

転圧管理システムの機器構成

 鹿島道路は、位置情報の欠損を防止する機能を備えた転圧管理システムを開発した。衛星測位システム(GNSS)を用いた独自の転圧管理システムを改良。GNSS情報が遮断されると、現場状況に応じてトータルステーション(TS)、方向・距離センサーの順で自動に切り替わり、切れ目なく転圧作業を管理できる。現在所有しているシステム、新規に導入するシステムともシームレス補正機能を搭載。舗装工事の品質の均一化、向上をさらに進める計画だ。
 転圧管理システムは、GNSSやTSを用いて締め固め機械(ロードローラー)の位置情報をリアルタイムに記録し、舗装体の品質を締め固め回数で面的に管理する仕組み。ただトンネルやカルバートの中、橋梁の下などではGNSSの位置情報が遮断されてしまう。TSを用いても複数台を頻繁に移設すると手間や費用がかかったり、レーザー光が遮られると情報が欠損したりするなどの課題を抱えていた。
 そこで同社は、シームレス補正機能を備えた転圧管理システムを開発。GNSSとTSからの位置情報を選択して受信することを可能にした。どちらか一方が遮断された場合、受信可能な位置情報に自動的に切り替わり、位置情報の欠損を防止。GNSSとTSの両方から位置情報が途絶えた場合は、ローラーの方向と距離を把握する慣性センサーによる補間を自動選択し、情報欠損を防ぐ。
 現場状況に応じてGNSS、TS、慣性センサーの順で位置情報を選択することで、舗装工事が通常工区から橋梁下やカルバート、トンネルなどに移行しても、管理記録を途切れさせずにシステムを利用できるようになる。埼玉県内で橋梁下にも施工箇所がある舗装工事に初適用。新システムが位置情報を補間し、転圧作業が良好に進んでいることを確認した。今後は国土交通省や高速道路会社などの発注工事で技術提案に盛り込んでいく方針だ。

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