論説・コラム

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回転窓/災害列島2014  [2014年12月25日1面]

 今年を表す漢字は「災」。日本気象協会の気象予報士が選んだものだ。理由はもちろん頻発した自然災害。台風8号や11号が来襲し、台風では初めての特別警報も発令された▼8月豪雨では広島市に大規模土砂災害が発生した。今夏の西日本は記録的な多雨と日照不足に。「記録的」という表現が連発されるのも、このところの傾向といってよいだろう▼豪雨だけではない。御嶽山では、行楽日和のお昼時という最悪のタイミングで噴火が起き、多数の犠牲者が出た。小笠原諸島の西之島では溶岩噴出が続き、この夏から面積が2倍に広がったという。日本列島の地下深くで何かが動いているようである▼地震、豪雨、噴火…。災害が繰り返し起きている中で、不安な動きがある。公共事業を無駄と決め付ける論調の再燃だ。消費税率の再引き上げが先送りされ、財政規律が声高に叫ばれるようになると、公共投資に対する無責任な削減論が再び横行しかねない▼自然が猛威を振るう日本では、国民の生命と財産を守るハードとソフトが絶対に必要だ。気象予報士が今年の漢字に「幸」を選ぶ。そんな国を目指したい。

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